スキーの難しさの正体は???

ブログを作ったのはいいけど、マジでロクに書いていないなぁ~。

実は私生活でとても忙しくなってしまい、趣味どころじゃないというのが本当のところでした。

ラソン大会が中止になって助かっているのが本音です。

 

というわけで、ちょっとスキーネタでも書いておこうと思います。

 

以前のブログでも少しだけ書いたことがありますが

「スキーの難しさの正体は???」

というテーマで書いてみます。

 

結論から・・・

「腰の位置が両足の間ではなく、その外側にある状態をキープすること」

ではないかと考えています。

まるで特許の文章のような、意味不明な感じですね~(笑)

 

ステップを追って説明したいと思います。

 

1.スキーは一体何がしたいのか?

 ↓

2.そのための身体の動かし方は?

 ↓

3.それはなぜ難しいのか?

 

こんな感じで、ゆる~く書いてみます。

 

 

1.スキーは一体何がしたいのか?

これはもう、ズバリ、「ターン」がしたい、つまり曲がりたいってことですね。

スキーをやらない人からすると、

『ただひたすら斜面を降りてきて何が楽しいのか?』

という疑問が湧くのも当然なのですが、実はただ降りるだけではあまり面白くなりません。

スピードが怖いので、絶叫マシーンのような面白さはあるかもしれませんが・・・。

スキーの醍醐味は、曲がることなんですね。

それによって、遠心力が得られて、この”遠心力”が快感を生むんだと思っています。

つまり、快感を得るために、遠心力を自在に感じたい、そのためにターンをする。

これが(少なくとも私が)スキーをする目的となっています。

 

 

2.そのための身体の動かし方は?

さて、スキーでターンをする、つまり、曲がるためにはどうすりゃいいでしょうか?

私がスキーを始めたばかりのときは、ここを大きな勘違いしていました。

止まったまま、方向を変えるような動き・・・

例えるなら、立体駐車場に車を置いたときに、止まったままグルグル回るようなイメージでしょうか。

↓(こんな感じ)

f:id:tubarin:20200413215243j:plain

 

こんな考え方でも、圧雪ならある程度滑れちゃうのですが、自然の悪雪(クラストやアイスバーンなど)は通用しません。

なんせ、一番の目的である”快感”が得られないんです・・・もったいない。

 

そんなわけで、どうすりゃいいのか?

ここで出てくるのが、この記事の結論、「腰の位置を両足の外側に持ってくる」ということです。

少し絵を用いて説明しましょう。

 

日常生活を送る上で、我々は腰の位置を両足の間に置いています。

めちゃくちゃ適当なイラストですが、以下のような感じです。

f:id:tubarin:20200413215628j:plain

緑の▽が腰、水色の上下に細長い四角形が両足です。

両足の間に腰があります。自然ですね。

 

ここから腰を少しずつ横へスライドさせてみます。

f:id:tubarin:20200413215755j:plain

これぐらいなら、まだまだ余裕ですね、

体重は、正面から見て→(右側)の方に掛けた方がやりやすいかもしれません。

 

更にスライドさせていきます。

f:id:tubarin:20200413215849j:plain

腰の中心が、正面から見て→(右側)の足の上に来ました。

かなりスライドさせています。

→(右側)の足で一本足で立つとこんな感じになれるかもしれません。

 

スキーで曲がるときは、なんとこれを超えます。

↓こんなかんじです

f:id:tubarin:20200413220044j:plain

 

絵で見ると、なんだか不健康な感じがします。

ある程度のスピードで滑走している状態で、上の姿勢をとる事によって、自然と正面から見て→(右側)へ曲がり始めます。

これこそが、ターンをするための身体の動かし方、ではないかと確信しています。

かなり基本的なことながら、私がこれを直接教わることは一度もありませんでした。

 

 

なお、上記はスキーの中でも、パラレルターンと呼ばれる技術のことを示しています。

ボーゲン(プルークボーゲン)では、腰の位置は両足の間にキープしたまま、全ての動作をするため、難易度は劇的に簡単になります。

 

 

3.それはなぜ難しいのか?

さて、腰の位置を適切なところに持ってくることでターンが出来ることが分かりました(ということにさせてください)。

なぜこれが難しいのか?

これは、いくつか理由があると思います。

 

■非日常的だから

まず普通に暮らしていて、腰の位置が両足を超えてその外側に行くことはありません。

やったことがないんだから、そりゃいきなりやるのは難しいです。

 

■スピードを出した状態で、この姿勢をある程度の時間キープするから

やってみるとわかりますが、この姿勢はかなり不安定です。

スライド量によっては、体幹も要求されるかと思います。

止まっている状態でも難しいのに、これをある程度スピードを出した状態でやらなければいけません。

最初これはかなり怖いはず。難しいのも無理はありません。

 

上記2つだけでも十分難しいです。

更に、この姿勢を腰の角度を水平にしたままやることが求められます。

これはかなりの上級テクニックに属すると思います。

 

f:id:tubarin:20200413220044j:plain

 

 

■腰の角度を水平に保つのが難しい(上級編)

やってみると分かりますが、頑張って腰の位置をスライドしていくと・・・

f:id:tubarin:20200413222104j:plain

こんな感じで、腰が横に傾く(外側へ倒れるような感じ)になることが多いと思います。

これは、恐らく関節の構造上の問題か、筋肉の付き方の問題じゃないかな?と考えています、

腰を水平にしようとしたとき、私の場合は坐骨近辺がストレッチされるような感触があるようです。

この感触・・・例えば、横座りをすると分かります。

 

f:id:tubarin:20200413222839j:plain

こんな感じで座ると、足側(この絵だと、←側)の坐骨、お尻が浮いているかと思います。

極端にやるなら、ここで、左側の坐骨を接地させるようなことをすれば、腰は水平になります。

 

f:id:tubarin:20200413223114j:plain

※お尻の部分だけ、ちょっとした段差を設けるために、椅子に座った状態でやったほうが、より実践的かと思われます

 

出来るでしょうか???

ただ、出来たとしても、多分どこか痛くなるんじゃないでしょうか。

無理しちゃいけませんが、ストレッチ的な感じだとすると、これを繰り返していくことで、体がいい姿勢を覚えられるかもしれません。

そして、これは左右差も良く分かります。

恐らくどちらか得意で、もう一方が苦手だったりするんじゃないでしょうか。

上級者で左右差をもっと無くしたい!という方は、この辺りがヒントになるかも??

 

 

以上のようなことを、スピード出した状態でやらなければいけない・・・

これこそが、スキーの難しさの本質じゃないかと思います。

これを乗り越えた先には、ターンの快感が待っているはずです。

 

自分の画像で恐れ入りますが、大回りではこれぐらい、腰を曲がる方向にスライドさせています。

f:id:tubarin:20200413223252j:plain

 

これはテレマークターン(前後差をつけています)が、多分普通のスキーでも同じじゃないかと考えています。

この本質を抑えることで、「谷回り」「悪雪」「コブ」「アイスバーン」など、様々な場面でのターンの質が格段に上がるんじゃないかな~。

 

なーんてことを考えながら、先週クローズしてしまった八方尾根スキー場のことを思うのであった・・・GWに行こうとしてましたが無念!!!